2-4. 結果出力の見出し

結果出力の各ページにTITLEステートメントを使って見出し(タイトル)を入れることができます。製品版では結果ビューア(またはアウトプットウィンドウ)に結果出力が累積していくため、出力を繰り返すと出力されている結果のうちどの部分がどのプログラムの実行結果か判り難くなってきます。結果出力に見出しを付けておくことで判別が容易になります。ODA ではサブミットしたコードページに対応する結果ページに結果が出力され、かつサブミット毎に結果ページがリセットされるのでそれほど解り難くはなりませんが、結果を保存する場合などやはり見出しを付けておくとよいでしょう。

書式は次のとおりです。

title[n] 'タイトルにする文字列';

[n]はタイトルの何行目かを示す数字で、1~10の任意の数字を指定します。省略した場合には1を指定したものとみなされます。TITLEステートメントはSASプログラムの任意の場所に置くことができ(DATALINESステートメントによるデータ行を除く)、単独でも実行することができ、TITLEステートメントを実行した直後から反映されます。

title 'これはタイトルです';     /* nを省略すると1行目 */
title1 'これはタイトルです';    /* 1行目のタイトルを指定 */
title2 'これはサブタイトルです'; /* 2行目のタイトルを指定 */

一度設定したタイトルは、取り消すか他のタイトルを再設定するまで有効です。ただし ODA ではサブミットごとにタイトルはリセットされます。

n行目のタイトルを設定するとn+1行目以降のタイトルは全て取り消されます。n行目以降のタイトルを取り消すには

title[n];

とします。[n]を省略した場合は1を指定したものとみなされます。

では実際に動作を確認してみましょう。Sample2-2 のデータステップを実行してデータセットds22ができている状態で、エディタに次のように入力してサブミットします(コメント部分は入力しなくても構いません)。

【Sample 2-3】

/* Sample 2-3 */

title  'タイトル1を設定しました。';
title2 'タイトル2を設定しました。';
title3 'タイトル3を設定しました。';

/* この結果には見出しが3つ表示される */
proc print data=ds22(obs=3);
run;

title2 'タイトル2を再設定しました。自動的にタイトル3は取り消されます。';

/* この結果には見出しが2つ表示される */
proc print data=ds22(obs=5);
run;

title; /* 全てのタイトルを取り消します */

/* この結果には見出しが無くなる */
proc print data=ds22(obs=8);
run;


初めに3つの見出しが付いて3件のデータが表示されます。次にタイトル2を再設定したことにより自動的にタイトル3が取り消されますが、タイトル1はそのままなので、故に2つの見出しが付いて5件のデータが表示されます。最後に見出しが無い状態で8件のデータが表示されます(結果出力)。製品版ではまた(SAS)エクスプローラの結果ウィンドウにも見出しが表示されていることを確認してください。