1-5.PROCステップ

PROCステップはSASデータセットに収められたデータを使って様々な分析を行う部分で、

proc プロシジャ名 data=データセット名 [ オプション ] ;
  SASステートメント [ / オプション ] ;
run;

という構造をしています。PROCステートメントで始まり、分析に必要な指示を行う様々なSASステートメントを記述して、RUNステートメントで閉じます。ここでもDATAステップと同様にRUNステートメントは省略できますが、やはり同様の理由できちんと書いておくことをお勧めします。

プロシジャ名

行いたい分析に対応するプロシジャ名を指定します。例えば基本統計量の算出であれば MEANS や UNIVARIATE、クロス表分析ならFREQ、回帰分析なら REG、などです。

データセット名

分析に用いるSASデータセットの名前を指定します。ここで指定するSASデータセットは既に作成されたものでなければなりません。

data=データセット名 は省略することができます。省略した場合は最後に作成されたSASデータセットを指定したことになります。

オプション

PROCステートメントやPROCステップ内のSASステートメントには、分析の詳細を指定するために様々なオプションを付ける場合があります。以降では、[ ] で括った部分は『必要な場合は記述する(特に必要がなければ書かなくてよい)』という意味で用います。実際に記述する場合は "[" や "]" は書きません。PROCステートメントではプロシジャ名の後ろに必要なオプションを列挙します。PROCステップ内のSASステートメントでは "/"(スラッシュ)で区切って必要なオプションを書いていきます。

※ data=データセット名 は正確にはPROCステートメントのオプションの一部です。




Sample 1-1のPRINTプロシジャはSASデータセットの内容を結果ビューアまたはアウトプットウィンドウに表示するプロシジャです。SASデータセット ds11 の内容を表示させています。SORTプロシジャはSASデータセットを指定した変数をキーにケースの並べ替えをするプロシジャ、またCORRプロシジャは相関係数を算出するプロシジャです。


様々なSASステートメントやオプションで分析の詳細を指定しますが、どのようなステートメントやオプションを用いるかはプロシジャによって異なるので、順次学んでいきます。