東京大学大学院医学系研究科 医療倫理学分野
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医療倫理学分野について

 医療倫理学分野では、医療に関わる政策決定や臨床現場での倫理的判断の基礎となる倫理・哲学的理論の研究と教育活動を行なっています。主な研究テーマとしては、医療倫理学総論・歴史、倫理学の諸理論(規範理論とメタ倫理学)、政治理論(正義論)、医療資源の配分、臨床研究や疫学研究における倫理、公衆衛生倫理、倫理委員会、インフォームド・コンセント、守秘義務、情報開示、脳死・臓器移植、遺伝子医療、安楽死や人工妊娠中絶の倫理性などがあります。授業では、医療倫理学に関する諸問題を理解するだけにとどまらず、倫理的な考え方を身に付けることを重視しているため、全体講義や文献講読のほか、グループ・ディスカッションや演習などにも重点を置いています。
 2019年には東京大学生命倫理連携研究機構を設立しました。生命倫理連携研究機構では東京大学の13部局から教員が参加してあらゆる分野の知を結集し、現代社会における生命倫理の様々な問題に取り組んでいます。
 また学術誌『CBEL Report』を発行し、生命・医療倫理に関する質の高い研究成果の公開を促進しています。『CBEL Report』では随時、研究論文の投稿を受け付けています。詳しくは『CBEL Report』のウェブサイトを参照してください。

研究活動

 医療倫理学分野では、脳死・臓器移植、生殖医療、再生医療といった先端医療をめぐるホットな倫理的問題を検討するだけでなく、臨床現場でのインフォームド・コンセントのあり方、医師患者関係、チーム医療、倫理委員会のあり方などを含め、広く医療や医学研究に関わる倫理的・法的な問題を研究しています。また、医療倫理学は医学、哲学・倫理学、法学、社会学、心理学、宗教学など、さまざまな学問分野が重なり合う分野であるため、学際的なアプローチで研究しています。文献研究とともに、インフォームド・コンセントや倫理委員会のあり方など、国内外での実証研究も行います。
 主な研究テーマとしては、医療倫理学総論・歴史、倫理学の諸理論(規範理論とメタ倫理学)、政治理論(正義論)、医療資源の配分、臨床研究や疫学研究における倫理、公衆衛生倫理、倫理委員会、インフォームド・コンセント、守秘義務、情報開示、脳死・臓器移植、遺伝子医療、安楽死や人工妊娠中絶の倫理性などがあります。

医療倫理学分野の教室年報

 当教室では研究・教育活動についてまとめた教室年報を年度毎に作成しています。